FABRICTHE STORY OF BANSHU ORI
北播磨の自然と人が育んだ播州織
1792年、飛田安兵衛の手により、京都の織技術を北播磨に持ち込みこの地で織物づくりを始めました。
京都の技術に、加古川・杉原川・野間川の豊かな流れが染色にもっとも適した「軟水」を与え、その織物は独自の味を出していきます。
当初は農業のかたわら生産されていたため「播州縞(ばんしゅうしま)」と呼ばれていましたが明治時代以降に「播州織」と称されることとなりました。
北播磨の自然が独自の風合いを与え、地元の人の手で守り続けられている工芸品、それが播州織です。
THE CHARACTER
綿で薄手の先染め織物
先染めというのは、先に織物用の生糸を染色し、その色を持って柄を作りながら生地を織っていくという方法。チェックやストライプの柄など、後染めの布にはないパターンを作り出すことができます。その種類もシンプルなものから色数豊富なものまで様々。
また、先染めの特長として色落ちがしにくいということも挙げられます。
豊かな色彩と柄のパターン
播州織の代表的なパターンにギンガムチェックやロンドンストライプがあります。
それだけでなく、職人の技術でオリジナルな柄を作り出したり、ドットやボーダーなど定番の柄に独特の風合いを持たせることができます。
取り扱いに優れ、アレンジも自在
やはりそこはMADE IN JAPAN。生地のスムースさや目の均一性など、ローカルで培われた技術をふんだんに駆使しているためクオリティの高さも備えます。
また薄手の軽い素材となります。生地を生かしたプロダクトづくりにも最適です。
THE PROSESS
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01
テキスタイルデザイン
まずはどんな柄にするのか、色展開はどうするのか、生地を作るための設計図を平面で行います。この工程の後どんな糸が必要かが決まります。
またオーダーメイドでのパターン作成も可能です。 -
02
糸を染める
伝統技術に支えられた播州織の糸染業。チーズ染色及びビーム染色による量産体制を確立しつつ、小ロット向けの綛染色にも対応。その高度な堅牢度は、世界市場から高い評価を得ています。
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03
織りで布地に
先染織物産地の生産の軸となる部門です。多種の装置を駆使して、ギンガム、ドビー、ジャカードなど多彩な柄の織物が織り上げられます。
その装置の多様さと小回りを活かして、小ロット、短納期に生産することも可能です。 -
04
最終加工
シルエット加工、樹脂加工、サンフォライズ加工、しわ、起毛、形態安定加工など、様々な風合いや機能性加工を、綿、合繊、新繊維などに施します。
加工前の組成検査から、加工後さらに厳しい製品検査を行い出荷をされています。